同志社大卒。東京海上日動火災保険入社後、マスコミ記者を経て、日本語教師養成講座420時間修了。日本語教師として、ECC国際外語専門学校日本語学科上級クラスを担当する。ほか、外国にルーツを持つ子どもたちが通う小学校や日本語学校、大手企業で、日本語の初級・中級・上級の全レベルを教える。プライベートのほか、グループ・レッスンでは少人数~20人程のクラスを担当。Online Nihongo Class講師。
渡仏の経験を持つ。経験豊富なフランス語の講師陣のもと、学習者としてフランス語を学ぶ。長い歴史のあるフランスの言語教育、教授法からの様々な知見を用い、日本語を教えている。
好きなことの一つは、作ることと食べること。
”世界のいろいろな言語と文化が学べる、場所(スペース)を作りたい!”という想いから、2020年、The language learning spaces「アプルネ・ル・モンド(アプルネ)」は生まれました。そこには、”新聞や教科書からの知識や、理解のみでは難しい「世界」を、自ら、感じながら学んでほしい!”という、私の海外経験があります。
そして、それは、遠い外国だけでではなく、”近くて、気軽にアクセスできる場所であってほしい!”と、オンラインから、このスペースを始めました(現在、「Online Nihongo Class」からスタートしています)。
また、「アプルネ」は、言語教育の潮流からも、2001年、汎欧州の国際機関、欧州評議会が刊行した「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」の理念に共感しています。
「複言語主義」「言語多様性」
「民主的市民性」「社会的結束」
「相互理解」、5つの理念のうち、中でも、その中核である「複言語主義」に着目。「複言語の力(※下段)」を育む、”身近なスペース”となることを目指しています。
「アプルネ」は、言語と文化を学ぶだけでは終わりません。いつものクラスを飛び出して、世界と対話する、Online dialogue cafe「Apprenez Café(アプルネ・カフェ)」を定期的に開催。世界の人たちと、いろいろな言語を使って、さまざまなテーマについて対話を進め、「複言語の力」を実際に使いながら、高めていきます。
また、参加者との対話から、多様な”視座”を獲得していくー経験から、自らや、自らの文化を含む、あらゆることがらを(まるで、サイコロを転がすかのように)多角的に、さらに、批判的に思考していく力を養います。
「複言語」とは、個人の中に複数の言語能力が共存する状態のことをいいます。この「複言語の力」は、状況に応じて、個人の中から、取り出されて、使われます。でも、ここで、忘れてはならないのが、言語の後ろにある異なる文化への理解と尊重の姿勢です。「複言語の力」とは、ただ、複数の言語を、必要に応じて、使うことができること、を指すのではなく、”異なる他者”を理解し、尊重するー平和的で協力的な心と態度を、あわせ持った、言語の能力といえるでしょう。
また、この力には、「読む」だけ、「話す」だけなどの部分的能力が認められ、さらに、言語と言語は、個人の中で、互いに影響し、作用し合うとされています。
・「複言語・複文化主義とは何か ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化
へ」2010年,細川英雄・西山教行編,くろしお出版
・「相互文化的能力を育む外国語教育」2015年,マイケル・バイラム著,細川英雄監修,大修 館書店
・「考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門」2018年,梶谷真司,幻冬舎 新書
Apprenez Le Monde
アプルネ・ル・モンド
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